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特に痛みなどがなくても、今のうちからかかりつけ歯科医を見つけて、口の中を定期的に診査することは大切です。
かかりつけ歯科医をもつ人ほど死亡率が下がるとともに、要介護状態にもなる割合も低いことを明らかにした研究もあります。その理由は、かかりつけ歯科医をもつ人が、「歯と口との中の健康への配慮を持った生活習慣」を身につけている人であると考えられます。
そういった高い健康意識や好ましいライフスタイルが、口の中の健康だけでなく、実際に健康寿命にも関係してくるのだと思われます。
また、かかりつけ歯科医をもって、口の中の健康が保たれると、高齢になっても食事や会話、人との交流を積極的に楽しむこともできます。
そうした楽しい生活が、高い満足感や健康であるという実感をもたらし、より一層の健康寿命に貢献したと考えることができます。
①自分は「とても健康だ」または「まあまあ健康だ」と思っている
②自分の生活に満足している
③トイレに行くことや、お風呂に入ることなど、自分の力で日常生活を送ることができる
④買いものや書くこと、読むこと、預貯金の出し入れなどにも支障がない暮らしをしている
⑤週に3~4回は外出し、趣味活動も活発におこなっている
⑥週に3~4回は、友人や近所との付き合いをしている
⑦なんらかの病気をもっているが、かかりつけ内科医によって、自身の健康管理ができている
上記を見てみると、かかりつけ歯科医をもつ人の生活の質が高いことがよく分かります。
まわりの人と楽しく付き合い、趣味の活動をおこない、よく外出し、お金の管理ができることはすべて長寿につながっていきます。
昔は歯科医院というものは、「歯ぐきから出血したとき」「虫歯が痛むとき」「詰め物がはずれたとき」など、口の中で何かが起きたときに行くという認識の方が多かったのではないでしょうか。もちろん現在もそのように思われている方もいらっしゃいます。
ですが、この「何かが起きたとき」にする「いきつけの歯科医」での治療は、その場限りの問題は解決してくれるかもしれませんが、長い目で見ると、口の中の健康を保つ役割は果たせません。
「かかりつけ歯科医」というものは、起きた問題に対する処置に加えて、定期的な予防処置と口の中を健康に保つケアやメンテナンスをおこなっていくことができます。
このように予防医療が十分にもたらされていれば、口の中のトラブルが起きる可能性は減り、治療を受ける必要もなくなってきます。
歯科医院は予防をするところだという意識をもつことこそが、口の健康から全身の健康までを手に入れることにつながっていくのです。
■家庭での歯みがきの助言・指導
歯科治療を終えて、歯や入れ歯の状態を整えただけでは、歯と口の健康維持を続けることは難しいでしょう。口の中を良い状態に保つためには、ご自宅での適切なセルフケアが欠かせません。
かかりつけの歯科医院では、正しい歯ブラシの仕方やデンタルフロスや歯間ブラシなど、補助的な道具の使い方、歯並びや口の中の特徴や状態に合わせたアドバイスが可能です。
■継続的な管理
ご自分でどんなにきれいに口の中をケアしても、隅々までみがくことはなかなかできません。
また歯石などがついてしまうのを、完全に避けることはできません。
そこで大切なのは、定期的な歯科医院でのクリーニングです。
頻度は患者様一人ひとりに応じてさまざまですが、専門家である歯科医師や歯科衛生士によるクリーニング(プロフェッショナルケア)を受けることで、口の中の健康をより確実なものとすることができます。
歯科医院でのケアや、口腔内の診査、診断を受けることで小さな変化に気づくことができ、継続的な口腔内のメンテナンスをしていくことでお口の健康維持ができます。
■そのほかの対応
歯科医院での処置が可能な場合だけでなく、継続的に口の中を診ていくことにより、口の中に現れた全身的な変化にも気づくことができます。
持病がある方の場合も、医科の主治医を連携をとり診療をしていくことができ、ほかの機関の連携をしたり、幅広い対応をとることができるのもかかりつけ歯科医の強みです。
定期的な歯科医院でのチェックの頻度
定期検診を受け、継続的に歯科医院を受診することで、定期的なチェックを受けられます。
その間隔は、患者様一人ひとりの状況によって異なります。
大掛かりな治療の後でしたら、その原因が多くあることが伺えますので、治療直後はできれば短期間でのチェックが必要でしょう。
2~3ヶ月に一度で良い方もいれば、安定してる方だと半年ほどあけても大丈夫でしょう。
「かかりつけ歯科医」をもつことは、それ自体が健康寿命のための基本的な生活習慣の一つであり、毎日の生活に高い満足感と健康感をもたらしてくれる意義があるでしょう。