- 〒261-0012 千葉県美浜区磯辺6-8-1-102
- 043-303-5077
ブログ
Blog
ブログ
Blog
今回は、歯科医院での治療過程で必要な「仮歯」についてご説明していきます。仮歯は、最終的な被せ物が入るまでの間につけるものですが、どのような役割を果たし、どれくらいの期間持つのか。また、仮歯の注意点や、万が一取れてしまった場合の対処法についても詳しくお話ししていきます。
【仮歯とは?】
まず、仮歯とは何かをしっかりと理解しておきましょう。
仮歯は、最終的な被せ物が完成するまでの間、一時的に装着される歯のことを指します。通常、プラスチックや樹脂でできており、形や色を調整しやすいのが特徴です。
【仮歯の種類】
仮歯にはいくつかの種類があります。最も一般的なものは、プラスチック製のもので、軽量で扱いやすいですが、強度には限界があります。もう一つは、より耐久性のある材料で作られた仮歯もあり、これらは一時的な使用に向いています。これらの材料の選択は、患者さんの状態や治療計画に応じて歯科医師が決定します。
歯科医療の現場では、仮歯は「テンポラリー・クラウン」や「TeC(テック)」と呼ばれています。この名前からも分かるように、仮歯はあくまで「仮」のものであり、最終的な被せ物が入るまでの一時的な役割を果たします。
【仮歯の寿命は?】
仮歯の寿命は個々の状況によって異なりますが、一般的には約1ヶ月程度とされています。この期間が過ぎると、仮歯は劣化し始め、強度が落ちたり、すり減ったりする可能性があります。特に、食事や会話など日常生活の中で、仮歯には大きな負担がかかるため、注意が必要です。
仮歯をつけている間に気をつけるべきポイントですが、硬い食べ物や粘着性のあるものはできるだけ避けていた方がいいでしょう。普段のお食事には特に支障はありませんが、最終的な被せ物より強度面でも弱いため、あまり硬いものや粘着性のあるものを食べたりすると取れたり割れたりする可能性が高くなります。仮歯は一時的なものですが、ないと日常生活に支障をきたすため、できるだけ取れたり割れたりしないようにしていただくのが理想的です。
【仮歯のままじゃダメなの?】
仮歯はあくまで一時的なものであり、1年以上使用することは絶対に避けるべきです。セラミックや金属の被せ物に比べて、仮歯は柔らかい素材でできているため、長期間使用すると削れてしまうリスクが高まります。また、仮歯の表面はザラザラしているため、汚れがつきやすく、むし歯や歯周病の原因になりかねません。
見た目もそんなに気にならないからと、ずっと仮歯のままで治療を放置してしまうと気づかないうちに治療前よりもひどい状態になってしまうことも少なくありません。
仮歯はあくまでも一時的なものであることを理解して、歯科医院での来院予定を長引かせることなく最終的な被せ物を装着するのがいいでしょう。
【健康な歯に悪影響を及ぼす可能性】
仮歯は取り外しを前提に作られているため、歯ぐきとの隙間ができやすく、この隙間から細菌が侵入することがあります。このため、隣接する健康な歯にも悪影響を与える可能性があるのです。例えば、仮歯の周りにむし歯ができてしまうと、隣の歯にも悪影響を及ぼすことがあります。
【早めの治療が大切】
仮歯を装着したら、そのままにせず、なるべく早く最終的な治療を受けることが重要です。早めに本物の被せ物に切り替えることで、口腔内の健康を保つことができます。
【仮歯が取れてしまったらどうすれば良いの?】
万が一、仮歯が取れてしまった場合、以下の手順を踏んで対応してください。
①仮歯を保管しておく
取れた仮歯は、無くしたり捨てたりせず、大切に保管しておきましょう。場合によっては再度歯科医院で付け直すことも可能ですので、少しでも違和感や外れそうな感じがしたらすぐにご連絡ください。
②自分でつけない
仮歯は、歯科医院で使用する専用のセメントで装着されています。家庭での接着剤や他の材料を使って仮歯をつけようとすると、すぐに取れてしまったり、逆に取れなくなってしまったりするリスクがあります。自分でつけず、必ず歯科医院で適切に処置してもらうようにしましょう。
【仮歯の役割】
仮歯にはいくつかの重要な役割があります。具体的には以下の通りです。
– 刺激から守る
仮歯をつけなければならない時というのは、歯が通常の状態よりも食べたり飲んだりすることで刺激を受けやすい状態になっています。仮歯を装着することで、このような刺激から守ってくれるのです。これにより、日常生活での痛みや不快感を軽減することができます。
– 見た目を良くする
仮歯は、見た目を整えることで、外観に与える影響を軽減します。特に前歯など目立つ部分では、その効果が顕著です。仮歯があることで、通常通り自信を持って笑顔を見せることができます。
– 最終的な形状を決めやすくなる
仮歯を装着することで、最終的な被せ物の形状やサイズを決める際の参考になります。仮歯を通じて、歯科医師は最終的な治療計画を立てやすくなります。
– 口腔内を安全に保つ
仮歯があることで、口腔内の安全性が保たれ、食事や会話がスムーズに行えます。仮歯によって、口腔内の状態が安定するため、日常生活を支障なく送ることが可能になります。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
今までよりも仮歯についての理解が深まったでしょうか?
仮歯はあくまで一時的なものであり、最終的な治療を受けることが重要です。仮歯が取れた場合の対処方法を知っておくことで、いざという時に慌てずに対処することができるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考にして、仮歯の役割や注意点についても理解を深めてられたのではないでしょうか。そして、もし他にも疑問や不安な点があれば、いつでもスタッフにお声がけください。