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子どもが口の中を触って気にしていたり、食欲がなく不機嫌な場合、口の中をチェックしてみましょう。
ほおや唇の内側の粘膜や舌、歯ぐき、喉の奥までじっくりと見てみると、もしかしたら口内炎ができているかもしれません。
口の粘膜に起こる炎症のことで、まとめて口内炎と呼びます。
一言で口内炎と言っても、原因や種類はさまざまです。
感染症やそのほかの病気が原因となって生じていることもありますので、子どもの口の中をよく観察し、早めに気付いてあげることが大切です。
ブラシ、おもちゃや食器など、口に入れたものが当たったり、何らかの理由によって歯ぐきや粘膜など口の中を傷つけてしまうことで口内炎ができてしまいます。
よくあるのが仕上げ磨きのときです。
頑張って歯磨きをしてる最中に、意図せずに口内炎につながる傷を作ってしまうことがあります。
子どもが動いたりして歯ブラシが少しズレ、奥歯の歯ぐきに大きく擦れたような傷ができます。そのときは子どもも少し痛がっただけで済みますが、それが口内炎となり、お食事の際に痛がって食べなかったり歯ブラシを嫌がることで気付かれます。
もしかしたらお家での仕上げ磨きの仕方など、改善点や工夫する余地があるかもしれません。
何度もぶつけてしまったり、子どもが動いたりして難しい場合は子どもが動かないようにする方法や歯磨きの仕方をスタッフに気軽に尋ねられてください。
他にも、歩きはじめの赤ちゃんが転んだりして口をぶつけたり、お食事中にあやまって唇を噛んでしまったり、熱い食べ物で火傷をしたときにできます。
外で転んだ場合は、傷口に砂などの汚れが混じっている場合もありますので、しっかりと水で流してきれいになったかを確認しておきましょう。
特徴としては、傷となった部分だけが白い口内炎となります。
1週間程度で自然と治ります。
精神的なストレスやビタミンなどの栄養不足、偏りが原因で起こる口内炎があります。
大人と同様、小さなお子さんでも環境の変化があったり、疲れや悩みごとなどで心身にストレスのかかる状態があると発症することがあります。
特に子どもはさまざまな変化に弱いため、環境が変わったり、何かストレスがかかりそうなときは気をつけてあげましょう。
単に食欲がないのか、何か思い当たる原因がないか、状況をよくみてみましょう。
特徴として、口の中に1個から数個の小さな潰瘍ができ、その表面は白く、周りが赤く、真ん中がくぼんでいます。
風邪をひいたり、体力が落ちているときによくでき、再発することも多いです。
ウイルスの感染によって起こる口内炎は、免疫力の弱い子どもにはよく起きます。
手足口病、ヘルパンギーナ、ヘルペス性口内炎はウイルス感染によって発症する病気であり、口内炎が主な症状のひとつです。
発熱することもあり、比較的気づきやすいものです。
痛みの症状が強いこともあり、刺激が少なくやわらかくて冷たいものなど、なんと工夫して食べさせましょう。
*手足口病
コクサッキーウイルス、エンテロウイルスが原因で起こります。
夏に多く流行する夏風邪の一種であり、1~5歳のお子さん、小学生に多くみられます。熱が出たり、手や足に水泡(水ぶくれ)を作り、口の中に口内炎が多数できるのが特徴です。
口内炎は、口唇や頬などの粘膜、舌、喉の奥にまで広範囲に及びますので、比較的見つけやすい状態です。
体調不良と口の中が痛いため、お子さんがよくグズり、お食事もとるのが難しいため、保護者の方は大変かもしれません。
1週間~10日ほどで治ります。
*ヘルパンギーナ
コクサッキーウイルスA群への感染が原因です。
手足口病と同様に夏に多く、流行的に発生しますが、こちらは少し注意が必要です。
突然の高熱が出て、喉の奥に口内炎ができるため、食べ物や飲み物を飲み込むのがとても痛く、食欲不振が強い症状としてあげられます。
口の中にものを入れるのを嫌がるかもしれませんが、お子さんはもともと体重当たりの水分量が多炒め簡単に脱水症状になってしまいます。
そうならないように気を付けることが重要です。
あまりに何も食べたり飲んだりせず、ぐったりしている場合は早めに小児科などを受診しましょう。
症状は1週間ほどで治ります。
*ヘルペス性口内炎
単純性ヘルペスウイルス1型への感染で起こります。
こちらもヘルパンギーナと同様に注意が必要です。
生後6ヶ月~3歳の乳幼児に発症しやすく、突然の高熱と激しい痛みを伴う口内炎が多発し、唇や舌、歯ぐきが赤く腫れ上がることもあります。
かなりの低年齢で起こることが多いため、より一層の注意が必要です。
カンジダアルビカンスという、私たちの誰もがからだの中に持っている真菌(カビ)の一種が原因で起きる口内炎です。
健康な状態であれば特に問題ないのですが、体調不良など免疫力が下がった場合などに自分が持っているカンジダ菌がバランスを崩すことによって、口内炎が起こります。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんに発症することが多く、ミルクを飲む量が減ったりすることもあります。
舌やほおの内側、口の中の粘膜にミルクのカスのような白い斑点ができるのが特徴です。
こすってもなかなか取れませんし、無理に取ろうとすると傷を作ってしまい、炎症を起こすこともあります。
主な症状のひとつとして口内炎があげられるものの中に、
*ベーチェット病など自己免疫疾患によるもの
*周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎症候群(PFAPA)によるもの
などの免疫系の病気によって起きるものがあります。
ほかの原因に比べて頻度は低いですが、口内炎が何度も再発したり、治らなかったりする場合は注意をしておきましょう。
アレルギー反応として口の中に口内炎ができることがあります。
果物や野菜などの食べ物、飲んでいる薬、金属などが刺激となってアレルギー反応をきたします。
原因となるものが分かり次第、取り除きましょう。
子どもの口内炎ができないように、またできてしまったときも、気をつけてあげられることがあります。
口の中が乾燥した状態になると、細菌が増えてしまい口内炎ができやすい環境になります。飲ませるものは、冷たすぎたり熱すぎるものではなく、人肌程度の温度のものがいいでしょう。
またからだの中の水分が減ると、口の中の唾液が出る量も減ってしまいます。
唾液が出ない状態だと口の中も乾燥しますので、こまめな水分補給を心がけましょう。
日頃から歯磨きやうがいをしっかりして、口の中をきれいに保つ習慣をつけておきましょう。
口の中を良い状態に保つことで、細菌が増殖するのを防ぐことができます。
もし口内炎ができてしまい、痛みがひどくて歯磨きができないときは、うがいをするなどして口の中をできるだけ清潔に保ちましょう。
口内炎の予防や良くなるためには、ビタミンの中でも特にビタミンB群が効果的だとされています。
ビタミンBはレバーや納豆、海苔、緑黄色野菜、干し椎茸などに多く含まれています。
中でもビタミン B2は発育のビタミンとも言われ、からだの粘膜や皮膚の細胞の再生に役立ちます。
味が嫌いであったり苦手な場合は、子どもが食べやすい工夫をしたりして取り入れましょう。
ビタミンBは水溶性ビタミンと言い、水に溶けやすい性質で調理によっては栄養が流れていってしまうこともあります。
そのためそのままだと苦手な場合は火を通してスープなどにすることもおすすめです。
また体内に貯蓄されず、毎日排出されてしまうため、日々のこまめな摂取が大切です。
どうしても睡眠時間が不足してしまうと、免疫力も低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。寝るときの環境を整え、規則正しい生活を心がけましょう。
十分な睡眠時間をとることで、からだの成長と発育を促します。
口内炎に塗る軟膏や進行や悪化を防ぐうがい薬をもらいましょう。
みなさんが想像されるより、口内炎は種類や原因、対処法までさまざまです。
特に子どもは口でうまく説明できない場合も多く、気づいたら重症化していることもあります。
ただの口内炎と思わず、できてしまったら状況をみながら早めに歯科医院や小児科を受診しましょう。
また口内炎の予防のためにも、毎日の生活を規則正しく保つこと、そして定期検診など歯科医院での口の中の健康維持も心がけましょう。