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歯ぐきの膿が溜まってしまったり、歯の神経が死んでしまった場合に行うのが根管治療です。歯の根っこである「歯根」を治療していきます。
歯の内部には歯髄腔と呼ばれる空間があり、その中には神経や血管などの入った組織が入っています。歯髄腔は歯根の内部にある根管という管につながっていて、神経や血管もその内部を走って、歯の外側に通じています。根管治療はこの「根管」を清掃・消毒する治療です。
【治療の期間はどれくらいかかるの?】
根管治療は、歯の根っこの部分の治療ですので、大変細かい作業となります。また、時間もかかる処置です。早い方は数回で終了しますが、歯の形状や症状の度合いによって、どれくらいの治療期間がかかるかは変わってきます。
長い場合は、数ヶ月、それ以上かかることもあります。
【根管治療の流れ】
根管治療の内容は、段階に応じて各ステップに分かれています。
①ステップ1:根管内のものを除去する
歯の根にまだ神経が入っている歯の場合には麻酔をして、神経と共に歯髄を取り除きます。
もしも神経をすでに取り除いてある歯の場合には、詰め物や被せ物を取り外してから、根管内に以前の治療で詰めた薬を取り除いていきます。
②ステップ2:根管の壁を清掃する
歯の根の壁をお掃除していきます。
この作業はとても重要で、治療の予後にも大きく影響してくるものです。根の形によって、清掃が複雑になることもあります。
歯の根っこ自体はとても細いものですので、使用する器具としては専用の針のように細いものを用いますリーマーやファイルと呼ばれるもので、さまざまな太さがあり、ギザギザが付いた針のような細い器具を使っていきます。
③ステップ3:根管を消毒する(数回)
根管の清掃が終わったら、細い根管まで行き渡るように専用の綿に薬をつけて消毒を行います。
綿がきれいになるまで、また症状が取れるまで薬の交換を繰り返します。
④ステップ4:根管に最終的な薬を詰める
根管の症状が取れたら、根管内に薬を隙間なく詰めていきます。これにより、根管内に細菌が入り込まないようにしていきます。
ここまでが根管治療の一連の流れです。
【根管治療中の痛みについて】
根管治療を行う場合、神経がまだ生きているときには麻酔をしてから処置をするため、麻酔が効けば治療中に痛むことはありません。
しかし、神経の炎症がひどい場合には麻酔があまり効かないこともあります。
一方で、麻酔をしないまま処置を行うこともあります。神経が死んでいたり、神経がない歯の場合は、麻酔をしなくても痛みが出ないことが多いため、そのまま麻酔をせず行うことがほとんどです。
ただ、根の先端に神経が残っている場合や、根の周囲の炎症が強くて痛みを伴う場合には麻酔をして行うこともあります。その歯の状態によって、麻酔をするかは判断していきます。
【どんな時に根管治療が必要なの?】
①歯の神経が炎症を起こし、ズキズキと痛むとき
むし歯が進行してしまうと歯髄に達して神経が炎症を起こします。その結果、ズキズキとした痛みが出るのです。このような場合、痛みも強く出ることもあり、早期に歯髄を取り除く必要があります。その後、空っぽになった根管を消毒し、きれいになったところで薬を詰める治療を行います。
②神経がない歯なのにズキズキしたり、かむと痛い時
痛みが出るのは神経がある歯だけではありません。神経を取った歯でも痛みが出ることがあります。これは根の奥に細菌が繁殖して炎症を起こしてしまっているような場合に起こります。
炎症を取り除くため、根管治療を行い、内部を消毒して清潔にしていく必要があります。
③歯の根の先に膿がたまった時
神経が死んでしまっている歯や神経を取って治療済みの歯の根の先端に膿がたまることがあります。これは根の内部にある細菌が増殖して、根管の外に膿をためてしまっている状態です。ご自分で痛みとして感じることもあれば、無自覚で定期検診などでレントゲンX写真を撮った際に偶然発見される場合もあります。放っておくとだんだんと悪化するため、すみやかに根管治療をしていくことが重要です。
④歯ぐきに白いかたまりのようなものができた時
歯ぐきにプツッと白いニキビのようなものができることがあります。ご自分で気づくことも多いです。これが長期間消えずにある場合は、根の先端の膿が溜まっている場所から歯ぐきに膿の出口を作っている可能性が高いです。この場合、レントゲンX写真によって確認していきます。
レントゲンにて根の先端の膿だまりが確認された場合、根の治療をする必要があります。
⑤歯ぐきが腫れた時
歯ぐきが腫れる原因が、上でご説明したような根の先端の膿が溜まっているような場合は、根管治療を行う必要があります。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
このように歯の神経の治療といっても、さまざまな症状から状態を適切に診断していく必要があります。レントゲン撮影などの必要な検査を行い、どのような原因で今の症状が出ているかを調べてから処置を進めていきます。
歯の形態や状態によっては治療期間が長くなることもありますので、一概に何回で終わる処置とお伝えできない場合もありますのでご注意ください。