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みなさん、ほとんどの方が毎日歯みがきをしているかと思いますが、どのようにみがいているでしょうか?自信を持って、このみがき方で大丈夫!と言える方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。
実際、自分ではみがけているつもりでも、歯科医院でみがけていないところを専用の液で染め出して調べてみると、みがき残しが多く見られることもあります。気づかないうちに、みがき残しの部分がむし歯になってしまっていることもあります。
今回は、歯ブラシでのみがきの基本について、ご説明していきたいと思います。
まずは、歯みがきの必要性から考えていきましょう。
【歯みがきってなんで必要なの?】
毎日、一生懸命に歯をみがいている方も「なんのために歯はみがかないといけないの?」と聞かれたら、きちんと答えられるでしょうか。
むし歯にならないため?
食べた後の汚れを取るため?
どちらも正解ですが、歯みがきの1番の目的は、プラーク(歯垢)を落とすことです。
プラークは生きた細菌の塊で、むし歯・歯周病などの原因になります。みがいていないと歯に白っぽい汚れのようなものがついてきますよね。それがプラークです。
決して汚れではなく、細菌の塊です。
顕微鏡で見ると、びっくりする数の細菌が見つけられます。
このプラークは、歯と同じような白っぽい色をしているため、注意してみがかないとみがき残してしまいます。そして、水に溶けにくく、歯の表面にべっとりとくっついているため、うがいでは取り除くことができません。丁寧に歯をみがくことによって、このプラークを取り除き、むし歯や歯周病などにならないようにすることが大切です。
【どこに注意して歯をみがくの?】
歯をみがいてプラークを取り除かないといけないことは分かりましたね。
では、どこに注意してみがけばいいのでしょう?
プラークがつきやすいのはどこなのでしょうか?
・「歯と歯の間」
・「歯と歯ぐきの境目」
・「かみ合せの面」
この3つの部位はプラークがつきやすいところです。
歯科医院での歯みがき指導の時も、気をつけるように言われたなと心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、全体的に歯ブラシでみがくことは重要ですが、特にこの3つの部位には歯ブラシの毛先が届くように意識してみてください。
歯と歯の間のプラークは、歯間清掃用具(デンタルフロス、歯間ブラシ)も一緒に使用すると効果的に除去することができます。ぜひ活用しましょう。
【歯をみがく順番】
歯をみがく時、右をみがいて、左をみがいて…とあっちこっちをバラバラにみがいていては、どこがきれいにみがけていて、どこがみがけていないか分からなくなります。ですので「右から左へ」などと自分で順番を決めて、みがき残しのないようにしていけば、すべての部位を均等にきれいにすることができます。
歯には裏側、表側、かみ合わせの面があるので、どこもしっかり歯ブラシを当てていきましょう。
【歯ブラシの当て方、動かし方、力加減】
歯ブラシをワンランクアップして使うには、
・「毛先の当て方」
・みがく時の「力加減」
・「動かし方」
の3つ気をつけましょう。
それぞれの気をつけるポイントです。
①毛先の当て方
毛先を歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にきちんと当てること。
②力加減
150~200gの軽い力(毛先が広がらないくらい)でみがく。
みがく力が強くて、すぐに歯ブラシが広がってダメになりやすい方は気をつけましょう。
③動かし方
小きざみに動かす
(5~10mmを目安に1~2歯ずつみがく)
プラークはべったりくっついているので、1ヶ所につき20回以上みがくようにしましょう。
【部位に合わせたみがき方】
歯はそれぞれ形態も違い、一直線に並んでいるわけではないため、部位によってみがくのが難しいところもあります。上の①~③に気をつけながら、それぞれの部位に合わせてみがいていきましょう。
・かみ合わせの部分
奥から前にブラシを動かすとみがきやすいです。
・前歯の裏側
歯が丸くカーブしているので、歯ブラシを横から当てるだけではうまくみがけません。
歯ブラシを縦に当てたり、歯ブラシのつま先やかかとを上手に使ってみましょう。
・歯並びがデコボコのところ
歯ブラシを横から当てるだけではへこんでいる部分に毛先が当たりにくいです。デコボコしている歯の1本1本に歯ブラシが当たるようにしなければならないので、ブラシを縦に当てて、毛先を上下に細かく動かしてみるのもいいでしょう。
・背の低い歯
子どもの生えたての歯や、親知らずなど、なかなかしっかり生えてきていない歯の場合は、ブラシの毛先がどうしても当たりにくいです。歯ブラシをななめ横から入れて、細かく動かしてみがきましょう。
・歯と歯ぐきの境目(歯周病予防・改善に効果的なみがき方)
歯と歯ぐきの境目に、45度の角度にブラシを当てて、細かく前後に動かしてみがきましょう。
他にもいろいろな歯のみがき方があります。
詳しくは歯科医院のスタッフにご相談ください。
【歯ブラシの持ち方】
歯ブラシの持ち方には、にぎって持つ持ち方(パームグリップ)と鉛筆を持つような持ち方(ペングリップ)があります。
小さなお子さんではペングリップは難しいため、パームグリップがいいでしょう。
成人の方は、みがく場所によって持ちやすい持ち方でみがくのがいいでしょう。
にぎって持つと力が入りすぎてしまう方は、鉛筆を持つような持ち方で軽く持ち、毛先が広がらない程度の力加減でみがくように心がけましょう。
【食べたらみがく!を習慣に】
食事をしたり、おやつを食べた後などは、プラーク中の細菌が糖分を利用して酸を作り出します。食事の後、プラークに覆われた歯の表面からは、カルシウムやリンなどのミネラルが溶け出す酸性状態(pH5.5以下)になります。ですが、口の中には唾液があり、唾液は食事の前の状態(中性状態)に戻そうとしてくれます。しかし、唾液がいくら頑張っていても、元の中性状態に戻るには40分ほどかかり、その間はミネラルが溶けやすい状態が続いています。
そのため、酸性状態が長く続いたり、頻繁に起きるとむし歯になってしまいます。
このことから分かるように、歯が溶け出さないようにするためには「食べたらみがく」習慣をつけることが重要なのです。
【寝る前の歯みがきは丁寧に!】
唾液にはお口の中の汚れを洗い流す自浄作用があります。
しかし、寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、お口の汚れを洗い流す機能が低下するため、細菌が繁殖しやすくなります。
ですので、就寝前の歯みがきは特に丁寧に必ず行いましょう。
【歯ブラシ、歯みがき剤の選び方は慎重に!】
歯ブラシにはさまざまな種類のものがあります。
ドラッグストアなどに行っても、どれにすればいいか悩んでしまうくらいの種類があるかと思います。自分自身の歯並びや歯の大きさ、状態、使いやすさに合わせたものを選ぶのがいいでしょう。歯ブラシの毛先が開いたり、長い間使用しているブラシも交換しましょう。歯ブラシは1ヶ月に1本を目安に取り替えていきましょう。
歯みがき剤には、単に汚れを除去しやすくするだけでなく、つきにくくする働きがあります。
また、薬用成分によってさまざまな効果が期待できます。
自分の口の状態に合った歯みがき剤を使用して、効率よくプラークを除去しましょう。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
普段何気なくしている歯みがきですが、思っている以上に気をつけるポイントがあったのではないでしょうか。
ご自分ではなかなかうまくできないところや、コツなどは歯科医院でも指導を行なっております。
大人になると歯みがきの指導をされることもなくなりますから、OCEAN歯科では指導にも力を入れています。
お困り事がございましたらお気軽にご相談ください。