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舌につく汚れはそのままにしていても大丈夫?|OCEAN歯科クリニック|美浜区磯辺の検見川浜駅より徒歩1分のOCEAN歯科クリニック

舌につく汚れはそのままにしていても大丈夫?


歯みがきのときに、ふと見た自分の舌が白くなっていて気になることはないでしょうか?

舌は基本的にはピンク色をしていますが、口の中が不潔になったり体調が悪いと白っぽくなったり、汚れがついたりします。

今回は、舌につくこの白っぽいものは何なのか、とった方がいいのかについて詳しくご説明していきます。

【舌につく苔(コケ)?】

舌についている灰白色または黄白色のものは、舌苔(ぜったい)といわれます。

これは単に舌についた汚れではありません。食べかすや唾液の成分、お口の中の粘膜が剥がれたもの、さまざまな細菌、白血球、色素などからなっていて、口臭や味覚障害などの原因になります。

【舌苔がつきやすい人、つきやすいところ】

舌苔は抗生物質などの薬を長期間服用していた後や、全身の病気の一部分の症状として見られることもありますが、健康な方の場合でも口のなかが不潔だと舌苔がつきます。
特に、口が乾燥している人は舌苔が増えやすくなります。普段は鼻で呼吸していても、マスクをしていると苦しくて口で呼吸することもあります。そうすると、口の中が乾燥して舌苔が増えてしまいます。

①こんな人がつきやすい!

  • 間食することが多い
  • 食後に歯みがきしない
  • 寝る前の歯みがきをよくさぼってしまう
    →口の中が不潔になりやすく、舌苔がつきやすくなります
  • 口で呼吸している
  • 口を開けていることが多い
    →口が乾燥することにより、舌苔がつきやすくなります
  • 大きなストレスが続いている
  • しゃべることが多い
    →唾液が出るのが少なくなることによって口が乾燥するため、舌苔がつきやすくなります
  • 舌をあまり動かさない
    →舌の動きが不十分だと舌苔がつきやすくなります

②こんなところにつきやすい!

舌苔にも舌の中でつきやすい部分というものがあります。

特に、舌の中央から後方にかけての奥の部分はつきやすいです。「あっかんべー」と大きく舌を出したときに、舌の中央から奥の部分をよく見てみてください。白っぽくなっている方もいるのではないでしょうか?
舌の付け根に近い奥の部分は、唾液ではあまり洗い流されません。また、舌が動くときに上あごとこすれることが少ないことも影響して、細菌が増殖にしやすい環境になります。
このようなことから、舌苔は舌の後方部からつきはじめて、時間が経つにつれて奥から前のほうに増えてくると考えられています。
舌苔がついているかどうかを確認するときは、舌を前に出して舌の奥の部分が白っぽくなっていないかを見てみましょう。

【舌苔は取り除いた方がいいの?】

では、舌苔は取り除いた方がいいのでしょうか?

舌の上には口臭の原因となる細菌も多く存在します。そのため、舌苔がたまると口臭の原因となりますし、舌苔の細菌を誤嚥(飲食物や唾液を飲み込んだときに気管に入ってしまうこと)してしまうと肺炎をもたらすこともあります。

口臭が気になる人は、こまめに舌苔を取り除くことをおすすめします。
ただし、舌は傷つきやすいため、過度なケアは逆効果です。1日1回にしておきましょう。

【舌苔を取り除くポイント】

1.1日1回が目安。朝がおすすめ!

1日に何度も舌をこすると舌の粘膜を傷つけてしまうこともありますので、1日1回を目安に、舌の汚れが気になるときに行いましょう。朝は舌苔の付着量が多いので、舌みがきは朝の歯みがき時に行うのがおすすめです。

2.舌ブラシややわらかい歯ブラシを使う

舌の表面は凸凹しているため、うがいでは落とすことはできません。

舌ブラシややわらかい歯ブラシを使いながら、丁寧にやさしく落としていきましょう。

3.鏡を見ながら行う

舌苔がついている部分にブラシがきちんとあたるよう、鏡を見ながら行いましょう。舌苔のついていないところは掃除をする必要はありません。

4.ブラシを動かす方向は「舌の奥から手前」

舌を見ながら、少しずつ横に移動して、奥から前方へ3回程度軽い力でかき出します。やさしく奥から前へ舌苔を除去します。ブラシを手前から奥に動かしたり、前後に往復させたりするのはやめましょう。舌苔中の細菌をのどの奥へ送り込んでしまう危険があります。

5.強い力でみがかない

舌はとてもデリケートな組織です。強くみがくと簡単に傷をつけてしまいます。

舌は食事をするのに活躍するのはもちろん、味を感じる味蕾(みらい)という部分もありますので、軽い力で行ってください。

6.嘔吐反射を防ぐには舌は思いっきり前に出す

ブラシなどを口の奥に入れると「おえっ」となることがあります。これを「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」と言いますが、この嘔吐反射を防ぐには、舌を思いっきり前に出すのがコツです。

7.無理にキレイにしない

思ったようにきれいにならないからと無理して1回で全部取り除こうとはしないでください。日数をかけて少しずつ取り除いていきましょう。
これまであまり舌みがきをする習慣がなかった場合では、舌苔が厚くたまっている可能性もあり、1回の掃除では舌苔がなかなか落ちないこともあります。毎日舌みがきをすることで、だんだん落ちやすくなっていきます。

【舌苔と味覚の関係】

舌苔が多くついていると味覚が低下して、味があまり感じにくくなることがあります。

「味覚」とは五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)のひとつで、口の中で食べ物の化学的特性に応じて認識される感覚です。味を感じるのは、舌の表面に多く存在する「味蕾(みらい)」という組織です。この味蕾によって甘味や苦味、塩味などを感じます。

しかし、この味蕾を舌苔が覆っていると味を感じにくくなり、食べ物がおいしく感じられなくなることがあります。舌苔を除去することは舌をきれいにするだけでなく、食べ物をおいしく味わえることにもつながるのです。 

【 OCEAN歯科からのメッセージ】

舌苔は、口臭(生理的口臭)の原因のひとつといわれています。長いマスク生活で口を開けっぱなしにすることも多かったため、気づかないうちに舌苔がしっかりとついているかもしれません。無理やり取る必要はありませんが、歯をみがくのと同じように舌もこまめに清掃していきましょう。

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