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食後のつまようじ、使ってますか?正しい歯のケアで健康な口元を守ろう|OCEAN歯科クリニック|美浜区磯辺の検見川浜駅より徒歩1分のOCEAN歯科クリニック

食後のつまようじ、使ってますか?正しい歯のケアで健康な口元を守ろう


みなさんは、食後につまようじを使う習慣がありますか?

コンビニのお弁当についている割り箸の袋の中にも入っていますし、飲食店のテーブルにもよく置かれていますよね。もしかしたら、ご家庭でも食卓に置かれていて、毎回使用している方もいるかもしれません。

つまようじは食べ物が歯と歯の間に詰まったときに、サッと取り除けるので便利に感じる方も多いでしょう。むしろ、歯に詰まったものをとっているのだから毎回使用した方がいいと思っている方もいるかもしれません。

しかし、日常的につまようじを使うことには、気をつけるべき点が多くあるのです。
今回は、つまようじの使用による起こりうるリスクと、より適切なケア方法について詳しくご紹介します。

 

 

【つまようじを使い続けると歯ぐきが下がる!?】

つまようじを頻繁に使っていると、歯と歯ぐきの間に負担がかかります。
その結果として、歯ぐきが痩せて下がってしまうことがあります。これは「歯肉退縮」と呼ばれる現象で、一度進行すると自然に元に戻ることは難しくなります。

歯ぐきが下がると起こる問題として、以下のものが挙げられます。

歯と歯の間の隙間が広がる
 → 見た目が悪くなるだけでなく、さらに食べ物が詰まりやすくなる

②歯根が露出する 
  → 歯がしみたり、歯ブラシが当たると痛みを感じやすくなる
③歯がぐらつく 
  → 歯を支える骨(歯槽骨)にも影響が出ると、最悪の場合、歯を失う原因になることもある
④ 歯周病が進行する 
  → 歯周ポケットが深くなり、歯周病の進行を早めてしまう

また、歯ぐきが下がることで、口臭の原因にもなります。
歯と歯の間の隙間が広がると、そこに汚れや細菌が溜まりやすくなり、口臭の原因となることがあるのです。
このように、つまようじの使用は一時的に食べ物の詰まりを解消するには便利ですが、長期的には歯や歯ぐきに大きなダメージを与えてしまう可能性があるのです。

 

【つまようじの使い方によっては口の中を傷つけることも】

つまようじの先端は細く鋭くなっています。そのため、使用方法によっては歯や歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。例えば、無理に押し込んでしまうと、歯ぐきに傷がつき、そこから細菌が入り込んで炎症を引き起こすこともあるでしょう。
「食べ物が詰まるのが気になるから」といって、つまようじを繰り返し使用していると、気づかないうちにお口の健康を損ねてしまうことがあるのです。特に、高齢の方や歯周病が進行している方の場合、歯と歯の隙間に食べ物が詰まることも多いため気付かないうちに歯ぐきを痛めていることも多いかもしれません。
また、つまようじの使用がさらにリスクを高めることがあります。歯ぐきがすでに弱っていると、小さな傷から炎症が広がりやすくなり、最悪の場合、歯を失う原因にもなりかねません。

 

【正しいケア方法:デンタルフロスや歯間ブラシを活用しよう!】
では、食べ物が詰まったとき、どうすれば良いのでしょうか?
おすすめなのは、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを活用することです。

デンタルフロスの使い方
30~40cm程度のフロスを用意する
両手の指に巻きつけ、適度な長さを残す
歯と歯の間にゆっくりと挿入し、こすりながら汚れを取り除く
力を入れすぎず、やさしく動かす

歯間ブラシの使い方
歯間の広さに合ったサイズを選ぶ(大きすぎると歯ぐきを傷つける)
歯と歯の間にゆっくり挿入し、前後に軽く動かす
使い終わったらしっかり洗い、定期的に交換する

歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを約60%しか落とせませんが、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、約80%の汚れを取り除くことができると言われています。
毎日の歯みがきにプラスして、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することで、より効率的にお口の中を清潔に保つことができます。

 

【つまようじの使用は「緊急時のみ」にしましょう】
つまようじは、あくまで一時的な応急処置として使う程度にとどめ、日常的なケアには適していません。

使用する時としては外食時など、どうしても気になるときだけ使用することとして、力を入れすぎず、歯ぐきを傷つけないように注意することを覚えておきましょう。基本的には、できるだけデンタルフロスや歯間ブラシを活用することとしてください。

「最近、歯ぐきが下がってきたような気がする」「歯が長くなったように感じる」「歯がしみる」といった変化に気づいたら、早めに歯科医院に相談しましょう。

特に痛みやしみる症状がある場合は、早急な受診が必要です。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】
つまようじは身近にあって、誰でも手軽に使えるアイテムですが、日常的な使用は歯や歯ぐきに負担をかけ、長期的にはトラブルの原因になります。
より適切な方法として、デンタルフロスや歯間ブラシを習慣化し、歯と歯の間のケアをしっかり行うことが大切です。
「歯ぐきの状態が気になる」「正しいケア方法が知りたい」と思ったら、ぜひ一度、歯科医院にご相談ください。
毎日の積み重ねが、健康な歯と歯ぐきを守る第一歩です!

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