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入れ歯(義歯)には、大きく分けて「部分入れ歯」と「総入れ歯」の2種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、作製の流れ、日頃のメンテナンス方法について詳しく解説していきます。
【部分入れ歯とは?】
部分入れ歯は、歯が抜けた部分を補うために作られる入れ歯です。残っている自分の歯を支えとして入れ歯を固定し、失われた歯の機能を補います。
部分入れ歯の特徴
・残っている歯を利用して固定するため、安定しやすい。
・取り外しが可能で、清掃がしやすい。
・ブリッジのように両隣の健康な歯を大きく削る必要がない。
・欠損した歯が複数ある場合でも対応可能。
【総入れ歯とは?】
総入れ歯は、上の歯または下の歯がすべてなくなった場合に作られる入れ歯です。歯ぐきや口腔内の粘膜を利用して支えるため、部分入れ歯とは異なる適応条件となります。
総入れ歯の特徴
・自分の歯が1本もない場合に適応される。
・口の粘膜の上に乗せる形で支える。
・部分入れ歯に比べると、装着時の違和感が大きい。
・咀嚼能力(噛む力)は天然歯に比べて低下しやすい。
【義歯のメリット・デメリット】
歯を失った場合の治療法には、主に ①入れ歯、②ブリッジ、③インプラント の3つがあります。その中でも入れ歯のメリットとデメリットを見ていきましょう。
★メリット
・ブリッジのように健康な歯を削る必要がない
・インプラントのような外科手術を伴わず、治療の負担が少ない
・取り外しができ、衛生管理がしやすい
・比較的短期間で作製でき、費用が抑えられる
・調整や修理が比較的簡単にできる
☆デメリット
・咀嚼能力が天然歯やインプラントに比べて劣る
・ブリッジやインプラントに比べてサイズが大きく、違和感を覚えることがある
・長期間の使用で歯ぐきの形が変化し、調整が必要になることがある
・食べ物が詰まりやすく、ケアを怠ると口臭の原因になる
・硬いものを噛むのが難しくなる場合がある
・定期的なメンテナンスや修理が必要になる
【入れ歯の作製の流れ】
入れ歯を作る際には、以下のようなステップを踏みます。
① 概形印象(かんたんな型取り)
最初に、お口の中の大まかな型を取ります。この型をもとに、歯の位置や歯ぐきの状態、噛み合わせの特徴などを確認し、入れ歯の設計を考えます。
② 精密印象(精密な型取り)
専用のカスタムトレーを使用して、より精密な型を取ります。この工程によって、お口にフィットしやすい入れ歯を作ることができます。
③ 咬合採得(かみ合わせの記録)
入れ歯が完成した後も適切な噛み合わせになるように、噛む位置を記録します。正しく噛んでいないと、完成後にズレや痛みが生じることがあるため、慎重に行う必要があります。
④ 試適(仮の入れ歯の試し装着)
実際に仮の入れ歯を装着し、痛みがないか、噛み合わせが合っているかを確認します。不具合があれば、この段階で調整を行います。
⑤最終調整と完成
入れ歯の最終調整を行い、実際の使用に適した形に仕上げます。最初は違和感を覚えることが多いですが、徐々に慣れていきます。装着後も、痛みや違和感があれば歯科医院で調整を受けることが重要です。
⑥ 装着後のフォローアップ
入れ歯は使用していくうちにお口の状態に変化が生じることがあります。残っていた歯が抜けてしまったり、骨が痩せていって合わなくなってしまった場合にはその時々で適切な対応を取る必要があります。そのため、定期的な調整とメンテナンスが欠かせません。
自己判断せずに、適切なケアを行い、快適に使用しましょう。
【入れ歯の日頃のメンテナンス方法】
入れ歯を長持ちさせるためには、日頃のケアが非常に重要です。適切な清掃を行うことで、口腔内の健康を保ち、入れ歯を清潔に使用できます。
以下は基本的なメンテナンス方法ですが、状況に応じて変化することもあります。
具体的なメンテナンス方法については、入れ歯が完成した時にご説明します。
①毎食後のお手入れ方法
入れ歯を外して流水で洗う(食べかすをしっかり落とす)
入れ歯専用のブラシで優しく磨く(歯みがき粉は使用しない)
特に金属部分や歯ぐきに接する部分を丁寧に洗う
入れ歯の裏側も忘れずに清掃する
強くこすらず、傷をつけないように注意する
②就寝前のお手入れ方法
毎食後のケアに加えて、入れ歯専用の洗浄剤を使用する
洗浄剤を使うことで、ブラシでは落としきれない汚れや細菌を除去できる
使用する洗浄剤の浸漬時間を守る(長時間浸けすぎると変形の恐れあり)
熱湯は避ける(高温により変形する可能性がある)
寝る前は入れ歯を外し、歯ぐきを休ませることも大切
乾燥すると変形するため、水に浸して保管する
【OCEAN歯科からのメッセージ】
部分入れ歯と総入れ歯は、それぞれの状況に応じて選ばれる補綴装置です。どちらも適切にケアを行うことで、快適に使用し、健康な口腔環境を維持することができます。
もし入れ歯が合わない、違和感がある、痛みを感じる場合は、我慢せずに歯科医院で調整を受けるようにしましょう。定期的なメンテナンスと適切な使用方法で、快適な生活を送りましょう!