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コロナ禍になってマスクをつける時間が長くなりましたが、今まで気づかなかった自分の口のにおい、気になっていませんか?
毎日しっかり歯みがきをしているのにどうしてだろう?
食べたもののにおいなのかな?何が原因なんだろう?
そんな疑問を解消するために、口臭の原因と対処法について詳しく学んでいきましょう。
人それぞれ体臭と言われるにおいがあるように、口の中にも人の数だけにおいがあります。
このにおいの原因には、次の4つが考えられます。
口の中のにおいの原因の多くは『口の中にいる細菌』によるものです。
これは歯科医院で治療をしたり、口腔ケアをすることで軽減することが可能です。
全身症状が原因となって、口臭となってにおうことがあります。
原因となる病気を発見し、治療することでにおいは軽減されます。
ニンニクやネギ、ニラなどにおいの強いものを食べた場合やアルコールを飲んだり、
タバコを吸ったりしたことが原因で起こります。からだに取り込まれたにおいの元の成分が
胃のなかで消化され、血液を介して全身にめぐり、肺から不快なにおいとして吐き出されます。
歯みがきをしたり、口の中を清潔に保っていてもにおうことがあります。
『誰にでもあるにおい』です。
この原因は、寝ているときなどにだ液が減少することで、口の中の細菌が増え、口臭の原因と
なる物質(揮発性硫黄化合物)をたくさん作ってしまうことです。
毎日の歯みがきで口の中の細菌や原因となる物質を減らし、食事や水分をしっかりとることで
だ液の量が増えれば、口臭は弱まります。規則正しい生活を心がけていくこけば、においの強
さは改善されていくため、治療する必要はありません。
※女性の場合、妊娠や生理に伴うホルモンバランスの変化によって一時的な口臭もあります。
また乳幼児期、学童期、思春期、成人期、老齢期など、それぞれの年代固有のにおい(加齢臭)
もあります。
このように口臭の原因はさまざまですが、90%以上が口の中に原因があると言われています。
一番よく考えられるのが歯周病による口臭で、歯周病がひどくなると口臭が強くなり、より不快なにおいを発することが分かっています。
歯周病というのは文字の通り『歯』の『周』りの『病』気です。
つまり、歯の周り=歯ぐきや周りの組織 に
歯周プラーク(歯垢)の中の歯周病菌という細菌が
病気(炎症)を起こしていきます。
その結果、周りの組織を破壊して歯周ポケットというものを作ります。
このポケットの中は、細菌にとってはとても住みやすく、居心地がいい場所なのです。
細菌の中でも、特に嫌気性菌という菌は、口臭のもとになる硫化水素やメチルメルカプタンという物質を作り出します。歯周病が進行すればするほど、口臭はきつくなってしまうのです。
歯周病の特徴として、以下の項目に当てはまる場合は要注意です。
①歯ぐきが腫れてブヨブヨしている
②歯みがきをしたら歯ぐきから血が出る
③歯が抜け変わる時期でもないのに、歯がグラグラする
④食べものが歯と歯の間によくはさまる(食後の爪楊枝が欠かせない)
⑤歯ぐきが下がってきた気がする
この中でどれだけ当てはまる項目があったでしょうか?
歯周病というのは、サイレントディジーズ(静かなる病気)というくらい、進行してからでないと自分ではなかなか気づきません。ほとんど自覚症状もなく進行していきます。
普段の歯みがきを頑張っている方の中にも、もしかしたら歯ぐきの中のポケットは炎症が起きて歯周病が進んでいるかもしれません。
そして口の中の細菌によって作り出された物質が、不快な口臭の原因を作っている可能性があります。
(対処法)
歯科医院へ受診されたら、歯ぐきの炎症状態のチェックを行います。
診断に応じて、歯ぐきの炎症をなくす治療をしていくことで口臭は軽減されていきます。
次によくある原因として、むし歯があります。
小さなむし歯ではにおいを発することはありません。
しかし、大きな穴があいたようなむし歯の場合、その中に入り込んでしまった食べものが取れずに中で腐り、口臭の原因となるにおいを発してしまいます。
またむし歯が神経まで達してしまい、神経が腐るとかなりのにおいの原因となります。
(対処法)
むし歯の治療をおこなうことで、口臭は軽減されます。
歯みがきがうまくできていない場合も口臭の原因になります。
歯の表面を舌でさわるとザラザラしたり、ヌルヌルしてはいませんか?
溜まった歯垢や、取りきれていない口の中の食べかすが嫌なにおいを作り出します。
また歯にかぶせた冠などが古くなって穴が開いたり、すき間ができたりすると汚れがたまりやすくなります。これらがあると口腔内が不潔になって、口臭の原因になっている場合が多くあります。
入れ歯の場合も口臭の原因となることがあります。
入れ歯自体が古く、お手入れがきちんとできていないと、入れ歯がにおいの元になってしまいます。歯がないからといって、口臭の原因がないわけではありません。
(対処法)
ご自宅での普段の歯みがきやケアの状況をお聞きして、一人ひとりに応じた指導をおこないます。
そうすることで口の中が清潔に保たれ、口臭は軽減していきます。
また不良な被せものなどを治療していくことも必要です。
口の中が以前と比べてネバネバしていませんか?
全身的な病気があったり、何らかの原因で口の中をうるおすだ液が少ない場合も、口臭の原因となります。
だ液が少なくなる原因はさまざまですが、もし最近、食べものが飲み込みづらい気がしたり、水分をとらないと口の中が乾燥して気になる場合は、一度ご相談されてください。
舌苔とは、体調などがよくないときに舌の表面につくられる白いものです。
鏡で舌を見たときに、舌が白くなっていることがありませんか?
これは単なる汚れではなく、歯垢と同じような細菌のかたまりです。
無数の細菌がタンパク質を分解する途中で、においの原因ともなる硫化水素などをつくることで口臭が発生します。
この場合、舌をきれいにすることで、においも軽減します。
このように口の中の原因もさまざまです。
まずは何が原因かを調べ、対処法を見つけていきましょう。
こまめな定期検診と治療により、口の中を清潔に保つことは口臭の改善だけでなく、健康の維持にもつながります。