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■乳歯の生えはじめ
最初に生えてくる乳歯はおよそ生後6~8ヶ月頃、下の2本の前歯であることが多いです。
歯の生える時期は個人差が大きく、乳歯でも3.4ヶ月で生えはじめる子から1歳頃になってやっと生えはじめる子までかなりの差が見られます。
生える順番も、上の前歯が先に生えることもありますし、真ん中ではなくその横の前歯が先に生えてくることもあり、こちらもかなりの個人差が見られます。
ただ、あまりに早く生えたり、1年以上経っても生えてこないようなら、その原因を調べるためにも歯医者さんへ行くことをおすすめします。
■赤ちゃんのよだれ
歯が生えはじめる頃になるとよだれが増えてきます。
この時期は、乳歯が生えはじめる時期でもありますが、離乳食もはじまり、おもちゃで遊んだり指しゃぶりなど、口へのいろんな刺激が増えてきてだ液がよく出ます。
まだうまくたまっただ液を飲み込むことができないので、よだれとして外へ流れ出やすいのです。
下の前歯についた母乳やミルク、離乳食のカスは、ある程度よだれによって洗い流されます。
だんだんと唇を閉じることや、たまっただ液を飲み込むことができるようになると、よだれは少しずつ減っていきます。
■歯磨き
下の前歯だけの時期はよだれによる洗浄作用もあり虫歯になりにくいのですが、上の前歯が生えてくるとだ液の洗浄作用が達しにくく、歯磨きをしないと歯についた汚れはたまっていく一方です。
そこで1日1回の歯磨きが必要になってきます。
■前歯で遊ぶ
生後1年ほど経つと、上下の前歯4本、合計8本の乳歯が生えている子が多くなります。
上下の前歯が生えてくると今までなめていたおもちゃを前歯で噛んだりし出します。
前歯での歯ぎしりも見られることがありますが、上下の前歯の位置や噛み合う感触を確かめている行為で、まだ癖などのようなものでなく心配はいりません。
このように前歯を使うことを練習しながら、前歯で食べ物を噛み切ったりすることを覚えていきます。
■乳歯の奥歯
1歳代の前半には、第一乳臼歯と呼ばれる最初の奥歯が生えはじめます。
この歯の上下が生えてくると初めて奥歯の噛み合わせができてきて、食物を噛み潰すことができるようになります。また噛み合わせの高さが増すことにより口の中がさらに拡がり、舌の動きもさらに自由になります。そして、食べる機能も言葉を発音する機能も発達が促されます。
最後に上の一番奥の歯が2歳5~6ヶ月頃生え、全部で20本そろったら乳歯の噛み合わせは出来上がります。
■お手入れ
まだ歯が生えていない時期は、歯磨きなどの積極的な口のお手入れは必要ではありません。
歯が生えてくる時期が近づいたら、ときどき口の中を指でさわってみましょう。歯ぐきにふくらみがでてきたら、生えるのが近いサインです。
また、指でさわられる感触に慣れていくことで、歯磨きの第一段階であるガーゼ磨きなどもスムーズにできていきます。
下の前歯だけの時期なら、だ液が常に歯の表面をきれいにしてくれますが、上の前歯が生えそろい、奥歯が生えてくる頃には歯ブラシを用いての歯磨きが必要となってきます。
その頃のお子さんの口の中はむし歯の原因菌が定着しやすくなり、歯についた汚れもだ液では取り除きにくくなっていきます。そのため、ガーゼ磨きをずっと続けるのではなく、口の中をさわるのに慣れてきたら、歯ブラシも使用していきましょう。
■夜間の授乳
眠っている間、起きているときとは違い、だ液の出る量は減っています。
上の前歯が生えた後も夜泣きや寝かしつけの際に授乳していると、口の中に母乳やミルクが溜まったまま一晩中過ごすことになり、徐々に歯の表面が溶け始め、むし歯ができやすくなってしまいます。
そのため、できれば授乳中は月に一度の歯医者さんでの定期検診とクリーニングをおすすめしています。お子さんもまだ暴れたり、大きく動いたりしないうちに歯磨きの仕方を学ぶ良いチャンスです。
■保護者の方もお子さんも歯磨きに慣れる時期
お子さんの中には最初から歯磨きを嫌がらない子もいますが、大半の子は大泣きで嫌がることでしょう。
寝る前だと機嫌が悪くなる場合は、夕飯後の機嫌のよさそうなときを見計らっても構いません。
歯磨きをしないうちに寝てしまったら、朝起きてから磨きましょう。
夜寝る前に歯を磨く習慣ができることは素晴らしいことですが、それに拘りすぎず、24時間のうちのどこかで汚れをとるイメージでやっていきましょう。
もしご自身も疲れてしまってなかなかうまく歯磨きができていない期間が続いたり、ご自身での歯磨きが自信がない場合はこまめに歯医者さんへ行って、チェックとクリーニングをしてもらうのも一つの手です。
その子と保護者の方のご都合に合う時間を1日のうちで1回見つけ、歯磨きをしていくのが理想的です。
■歯磨きを嫌がる原因
嫌がって騒ぐ場合は、何が原因かを考えてみることも必要です。
寝たり押さえられたりするのが嫌なのか、鼻が詰まって息ができずに苦しいのが嫌なのか、眠たい時間なのか、ゴシゴシと歯ブラシの力が強くて痛いのが嫌なのか、お子さんが何に嫌がるかをよく観察してみましょう。
例えば、鼻が詰まっているときはお口をずっと開けて歯磨きをされるのは苦しいことです。いつまで続くのかも分からず、本人は力いっぱい抵抗するでしょう。
一気に終わらせたい気持ちはとても良く分かります。けれど、お子さん本人にとって歯磨きの時間がとても苦しいもになってしまうのは保護者の方にとってもつらいものです。
5~10秒ずつ数える間に歯を磨いて少し休憩したりカウント法を用いたりと、工夫することも大事です。
また、上唇小帯と呼ばれる上の前歯の歯肉は敏感な部分にさわられるのが嫌なお子さんもいます。歯ブラシが強くあたったりすると痛いですし、お子さんにとって歯磨きは痛く嫌なものでしょう。改善策としては、その上唇小帯の部分を片方の指で押さえて歯ブラシが当たらないようにしていきます。歯磨きをするときに痛くなければ、お子さんは徐々に嫌がらなくなっていくでしょう。
何が原因か分かれば、少しの工夫で保護者の方もお子さんも苦しい歯磨きから楽しい歯磨きへ変わっていくはずです。
あまりに嫌がる時はご自宅での歯磨きもうまくできてないことも多いでしょうから、歯医者さんでのこまめなクリーニングと、ご自宅での歯磨きの仕方を歯磨きのプロに学ぶのもいいでしょう。
乳歯がむし歯にならないよう、きちんとお口のケアを続けていくことはとても大切なことです。
ただ、保護者の方にとっても初めての子育てであったり、兄弟児さんが居られての毎日の生活の中でその状態を維持していくことはとても大変なことです。
どれだけかわいいご自身のお子さんでも、子育ては歯磨きに限らず、保護者の方への負担はとても大きなものです。だからこそ、一人で悩まず、歯磨きのプロにチェックして管理してもらうことで、少しでもその負担を減らしていきましょう。