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皆さんは「マイクロスコープ」という言葉を聞いたことがありますか?
歯科医院で使われているこの機械は、簡単に言えば「歯科専用の顕微鏡」です。肉眼では見えない小さな部分まで、はっきりと確認できる特別な装置です。
歯の治療では「どれだけ正確に見えるか」が非常に重要です。わずかな見落としや削る量のズレが、後からむし歯の再発や歯のトラブルにつながることがあるからです。
ここでは、マイクロスコープがどのように歯の治療に役立つのか、わかりやすく、かつ具体的にご紹介します。
【マイクロスコープとは?】
マイクロスコープとは、歯を拡大して見ることができる「歯科用の顕微鏡」です。
肉眼の何倍も拡大して見ることができ、明るい光で口の中を照らすことも可能です。これにより、これまで見えなかった細かい部分や暗い場所もはっきり確認できます。
これまでの歯科治療では、歯科医師は肉眼やルーペ(拡大鏡)を使って治療を行っていました。しかし、肉眼やルーペではどうしても見えない部分があります。小さなヒビやむし歯の取り残し、被せ物の微妙な段差などは見逃してしまうこともあり得るのです。
マイクロスコープを使えば、次の部分まで正確に確認できます
これにより、治療の精度が格段に上がり、結果として歯の寿命を長く保つことができます。
【見える治療がなぜ重要なのか?】
歯の治療は非常に繊細で、ミリ単位以下の世界で行われます。
わずかな見落としやズレが、将来的なトラブルにつながることがあります。
例えば
こうした問題は、初期では症状が出にくく、数か月~数年経ってから再治療が必要になることがあります。
しかし、マイクロスコープを使えば、次のことが可能になります:
これにより、「一度でしっかり治す」「再発しにくい治療」が可能です。
結果として、患者さんは再治療のリスクが減り、通院回数や費用も抑えられます。
実際の治療の流れをイメージしてみましょう
例えば、歯の根っこの治療(根管治療)を受けるとします。
1. 診察・確認
マイクロスコープで歯の根の中まで拡大して観察します。
肉眼では見えない細い根管や分岐、古い充填材の残りも確認できます。
2. 治療の計画
どの根管をどのように清掃・消毒するか、治療後の封鎖方法まで、画像を見ながら患者さんに説明できます。
3. 治療の実施
マイクロスコープで拡大した状態で治療を行うため、細い根管の中まで正確に清掃・消毒が可能です。
細かい分岐管や感染部分も見逃さず、必要最小限の削除で治療できます。
4. 治療後の確認
根管がしっかり封鎖されているか、根管充填材に隙間がないか、マイクロスコープで精密に確認します。
【どんな治療で活用されるの?】
1. 根管治療(歯の根の治療)
歯の神経が通っていた細い管の中をきれいに掃除し、ばい菌を取り除いて封をする治療です。
マイクロスコープを使うことで、細い管の中の汚れや分岐している根管も見逃さず、治療の成功率が大きく向上します。
2. 詰め物・被せ物の精密治療
詰め物や被せ物が歯にぴったり合わないと、そこからむし歯が再発したり、かみ合わせの不具合が起こります。
マイクロスコープを使えば、削る量や形を正確に調整でき、装着後の微細なすき間も確認可能です。
3. 歯周病の処置
歯周病は、歯ぐきの奥深くに残る汚れや歯石が原因です。
マイクロスコープを使うことで、肉眼では見えない部分まで確認してしっかり除去できます。
歯周外科では必要最小限の切開で治療でき、術後の腫れや痛みも少なくなります。
4. ヒビや割れの診断
「冷たいものがしみる」「かんだときだけ痛い」といった症状は、歯のヒビが原因かもしれません。
マイクロスコープで精密に確認することで、早期にヒビを発見し、大きな治療や抜歯を避けることができます。
マイクロスコープのメリット
OCEAN歯科医院では、診療ユニットにあるマイクロスコープによって根管治療、審美修復、歯周外科など、精密な治療を行っています。
「何をされたかわからない治療」ではなく、「何がどう改善されたか」をより実感しやすくなります。
治療に不安がある方へ
そんな方には、マイクロスコープによる診査・診断が有効です。
精密な視野で口の中の状態を確認することで、最適な治療方針や再治療の必要性を明確に説明できます。
症状が出る前でも、定期的なチェックで早期発見・早期対応が可能です。

【OCEAN歯科からのメッセージ】
歯科治療は、痛みを取るだけではありません。
「できるだけ長く、自分の歯を健康に保つ」ことが大切です。
そのために必要なのが「見える治療」。
マイクロスコープは、歯科医師の目と手となり、患者さんの大切な歯を守る心強いパートナーです。
一緒に、できる限り長く自分の歯を使い続ける方法を考えていきましょう。