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治療するべき歯並びやかみ合わせの種類について|OCEAN歯科クリニック|美浜区磯辺の検見川浜駅より徒歩1分のOCEAN歯科クリニック

治療するべき歯並びやかみ合わせの種類について


口の役割には
・食べものを口の中に取り込む
・消化しやすいようにかみ砕く
・飲み込む
・会話をする
・感情を表したりコミュニケーションの一部になる
など、多くの役割があります。
別の表現をすると、口がうまく機能していなければ、食べものを口から上手に食べることもできませんし、うまく飲み込むこともできません。周りの人と適切なコミュニケーションを取ることも難しくなるのです。
このように口の働きは、人間が生きていく上でとても重要な機能を持っています。

口が正しく機能するためには、歯並びやかみ合わせも大きく関わってきます。
歯並びやかみ合わせを良くすることは、見た目を整えるだけでなく、食べものをきちんとかみ砕いたり正しい発音ができたりと、日々の生活を送る上でも大切なことです。
それでは、正しい歯並びやかみ合わせと、悪い歯並びやかみ合わせについての違いをご存じでしょうか?
なんとなく歯並びがちょっとズレてる気がするとか、左右どちらかがかみにくい、前歯が出てる気がするなどぼんやりと理想的な歯並びとは違うことは分かるかもしれません。
毎日の生活を送る上で、みんなが模型のような歯並びである必要はありませんが、それぞれの顔や骨格に合った歯並びやかみ合わせというものがあります。それとは大幅にズレたり、バランスが合っていないことが問題なのです。
歯並びとかみ合わせというのは深く関係していて「かみ合わせではなく、歯並びだけ治す」のではなく、上下の歯がしっかりかみ合っているか?をきちんと確認していくことも、大切なポイントです。

ここでは、そのように大きくバランスが合っていなかったり、注意するべき歯並びやかみ合わせについてと、それによって起きてくる影響についての解説をしていきます。

【注意するべき不正咬合5種類とその影響】
歯並びやかみ合わせが悪い場合、その状態によっていくつかの種類に分かれています。
今回は特に注意するべき5種類の歯並びやかみ合わせについてご説明します。

①叢生
「歯並びがガタガタになっている」状態のことで、乱杭歯ともいいます。
歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪いことによって起こります。
歯が大きすぎたり、顎が小さいことによって歯が並びきらない状態です。
俗に言う「八重歯」は歯の生える順番に関わって発生するものですが、叢生の一種です。

(起こる影響)
歯がガタガタに並んでいるため、口の中がみがきにくく清掃が行き届かない可能性があります。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスなどを使用しても、デンタルプラークなどが取り残される可能性があり、むし歯になりやすくなります。
歯並びが悪いからといって、必ずしもむし歯になりやすいわけではありません。しかし、歯並びがガタガタの状態である叢生では、デンタルプラークが付きやすくなりますので、むし歯をひき起こす原因にはなります。
デンタルプラークや歯石が付きやすい状態だと、歯肉炎や歯周炎(歯周病)など歯ぐきや骨など歯の周りの組織にまで炎症が波及する可能性もあります。
叢生の状態では、歯が正しい方向に並んでいないため、むし歯や歯周病の治療は難しくなりますし、食べものなどをかみ砕く能力も低下するというデータも出ています。

②上顎前突
いわゆる「出っ歯」の状態をいいます。
上の前歯が下の前歯より指一本分くらい前に出ている状態だと、特に問題です。

(起こる影響)
食べものをかみ砕いたり、飲み込んだりもしにくいかもしれません。
唇が閉じにくいため、口の中が乾燥することによって歯ぐきの炎症(歯肉炎や歯周炎などの歯周病)になりやすくなります。
またスポーツや転んだときに、前歯が欠けたり折れたり、抜けたりしやすくなります。
場合によっては、発音にも異常が生じやすいこともあります。
見た目を気にされることが多い歯並びの状態です。

③下顎前突
上下の歯のかみ合わせが通常の場合とは逆の状態をいいます。
つまり、奥歯でかんだときに下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。
いわゆる「受け口」といわれるものです。

(起こる影響)
歯や舌の位置や機能に問題があるため、発音や滑舌に影響が出やすくなります。
もちろん、順応によって発音に問題が出るまでに至らないこともあります。
発音への影響は、特にサ行やタ行などが発音しにくく、コミュニケーションに影響が出たり、語学の習得にも影響が出やすくなります。
また、下顎が大きく前に出ているような場合は見た目にもコンプレックスになりやすく、心理面にも影響を与えやすくなります。

④開咬
奥歯をしっかりかみ合わせても、上下の前歯がかみ合わずに隙間があいている状態です。
その隙間から舌を出すことや、外からのぞき見ることもできるかもしれません。
前歯でかみ切ることができないため、奥歯でしかかむことができません。

(起こる影響)

力を入れて閉じても歯と歯の間があいているため、上手に食べものをかみ切ることができません。特にうどんやラーメンなどの麺類はかみ切ることができず、丸呑みになってしまいます。
あまりにその程度がひどいと、胃腸への負担も大きく、消化へも影響が出てしまいます。
また歯の隙間から息が漏れるため、発音もうまくできない可能性もあります。
口をしっかり閉じることができない場合は、口の中が乾燥してしまうため、むし歯や歯周病などの細菌が繁殖しやすい環境にもなってしまいます。

しっかりかみ合わせても奥歯しか当たらないため、奥歯の負担が通常よりも大きくなります。
そのため奥歯周囲の顎の関節にもダメージを与え、顎関節症を起こしやすくなります。
人がかむ力というのは、その人の体重くらいの力があるといわれていますが、50kgの体重の人なら50kgの力が歯にかかっていることになります。
通常であれば、その50kgを全ての歯で支えるところを、開咬の場合は奥歯だけで支える状態になってしまいますので、奥歯の負担はとても大きなものとなります。
早く割れたり、折れたりすることも可能性も高くなるため、注意しなくてはいけないかみ合わせです。

⑤空隙歯列
歯と歯の間に、大きな隙間ができてしまうもので「すきっ歯」ともいわれます。
この状態だと、食べ物が歯の間につまりやすく、口臭やむし歯の原因にもなってしまいます。
歯の本数が生まれつき少なかったり、顎の大きさに対して1本1本の歯が小さいときはすきっ歯の状態になります。
成人の歯の本数は通常32本〜28本程度ですが、顎の骨の中で変な方向を向いていて生えて来れなかったり、遺伝による影響で歯の数が通常よりも少なく生えてきたり、といったケースもあります。本来の位置に歯がないため、歯と歯の間に余計なすき間ができてしまい、空隙歯列の状態になります。
舌が大きかったり、指しゃぶりの影響や舌で歯を押してしまうクセがある人も起こりやすいとされています。
特に、上の前歯の真ん中のみに隙間があいている場合は「正中離開」といいます。

(起こる影響)
歯と歯の隙間から息が漏れるため、発音が正しくできないことがあります。
特にサ行・タ行・ラ行などに影響が出やすくなります。
また、しっかり食べものがかめないので、胃腸などにも負担がかかる可能性があります。
歯と歯の間に隙間があるため、食べものがつまりやすく、詰まった状態を放置すると細菌が繁殖してむし歯や歯周病になったりします。
海外では「幸運の歯」として好意的に見られることもありますが、日本では見た目を気にされる人が多い歯並びです。

【OCEAN歯科からのメッセージ】
このように歯並びやかみ合わせは、見た目だけでなくさまざまな影響を及ぼします。
成人してからも矯正治療によって治すことはできますが、子どものころからのクセによって悪い歯並びやかみ合わせになる可能性もあります。
場合によっては、定期検診などで悪いクセに気づくこともできます。
そのクセをしないようにすることで初期の段階で悪い歯並びやかみ合わせになるのを治すことができるかもしれません。
もしも気になる歯並びやかみ合わせ、クセなどがあれば成人であっても成長期であるお子さんであっても早期にご相談ください。本格的な矯正治療の前に、何か対処することができることもあるかもしれません。

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