お口の中の粘膜に起こる炎症を口内炎と言い、一般的に口内炎と呼ばれているものは「アフタ性口内炎」のことです。
ほっぺたを噛んでしまってできる場合が最も多く、不適合な詰め物や被せ物が慢性的に刺激してできることもあります。
なかなか治らない場合には口腔がんなどの重篤な疾患が潜んでいる可能性があるので放置せず受診することをおすすめしています。
口内炎ができる原因
①お口の中にできた傷
ほっぺたを噛んだり不適合な詰め物や被せ物が入っていると慢性的な刺激が起こり、その部分から感染を起こしてできます。
②免疫力の低下
睡眠不足や疲れ、病気などで免疫力が低下すると感染症があ凝りやすくなり、口内炎ができてしまうこともあります。
③唾液不足
唾液にはお口の中を潤わせ、粘膜を保護する作用があります。
唾液の量が少なくなると粘膜の炎症が起こりやすくなり口内炎を引き起こす可能性が高くなります。
唾液が少なくなる原因は様々ですが、唾液腺マッサージやマウスリンスを使用することにより唾液量を増やすことができます。
④ビタミン不足
ビタミンが欠乏すると身体にさまざまな影響をもたらしますが、特にビタミンB2が不足すると肌荒れや口内炎を起こしやすくなると言われています。
治療方法
歯科衛生士によるプロフェッショナルケア
歯科衛生士によるプロフェッショナルケア(クリーニング)を受けることで、お口の中の細菌を正常な数に保つことができ、治癒しやすくなります。
プロフェッショナルケアでは口腔衛生指導はもちろんのこと、うがい薬のなどの口腔清掃用品等それぞれの症状に合わせたご提案をさせていただきます。
薬液の塗布
フッ化ジアンミン銀を塗布すると強力な殺菌作用があり表面にかさぶたができるのですが、痛みが強く出てしまうため当院では推奨していません。
レーザー照射
当院では最新式のレーザー照射機を使用しています。歯科用レーザーは口内炎の表面に照射するだけで痛みがかなり軽減します。
薬液などと比較してもレーザー照射の方が痛みが少なく、素早くかさぶたを作ることができます。
レーザーを当てているときは少し刺激がある程度でほとんど苦痛を感じることはありません。
殺菌効果も高いので即効性があり治癒が早くなるので当院ではレーザー照射を推奨しています。