MENU

ブログ

Blog

歯を失ったらどうすればいいの?|OCEAN歯科クリニック|美浜区磯辺の検見川浜駅より徒歩1分のOCEAN歯科クリニック

歯を失ったらどうすればいいの?


人は、生きていくために食事をします。そのために歯で食べものを噛み砕くことは必要なことです。できることなら、一生自分の歯が残っていることに越したことはありません。しかしながら、歯の病気が進行してしまったりと、止むを得ず抜かないといけなくなることもあります。そのような場合はどうしたらよいでしょうか。

そのままにしておいていいのか?または、入れ歯にするのか?

さまざまな選択肢があると思います。

今日は、もしも歯を抜かなければならなくなった後の治療方法について、説明をしていきます。

 

【歯を抜いた後はどうなるの?】

まずは、歯を抜いた後、その傷口はどうなるかということを考えていきます。

歯を抜いた後は、すぐには傷は治りません。治るまでは穴が空いた状態になります。

通常は抜いた傷口は縫うこともなくそのまま治るのを待ちますが、穴が大きい場合などは、糸で縫って封鎖することもあります。どちらの場合でも、見た目に傷口が完全にふさがるまで治るまでは2~3週間かかります。しかし、穴がふさがったからといって、その中の骨などはまだ治っていません。中の骨は、その後、3~6ヶ月程度かけてゆっくりと治ってきます。

 

【歯を抜いた後、そのまま放置してたらどうなるの?】

歯が自然に抜けたり、抜いた場合、そのまま放置したらどうなるでしょうか?

まず、抜いた歯と隣あっていた歯が倒れてきます。そうすると、歯垢や汚れがたまりやすくなり、歯磨きはしにくくなります。その結果、むし歯や歯周病にもなってしまいます。

またかみ合っていた歯は、かみ合う部分がなくなるため、抜歯した歯の方向にどんどん伸びてきます。歯はかみ合うことでその位置にありますが、それがなくなるとニョキニョキと伸びてきます。伸びてきた部分は、後で歯を作ろうとした場所の入れ歯やインプラントを入れるスペースを狭くしてしまいます。そのため、歯が伸びた場合は、削ったりする必要があります。

困るのはそれだけではありません。そのような状況になると、かみ合わせも崩れてきていますので、ご自分でもかみにくくなった感じは分かると思います。また、顎関節症で顎が痛くなったりする原因にもなります。

さらに、失った歯の代わりに、周りの歯がかむ力を負担するようになるので、残った歯もどんどんダメージを受けるようになります。そうなる前に、歯を失った部分には、新たに歯を作ったり、なんらかの処置をした方が良いでしょう。

 

【歯を失ったところはどうすればいいの?】

では、実際にはどうしたらいいのでしょうか。

もちろん、一度失われてしまった永久歯は二度と生えてはきませんので、抜けた永久歯に代わるものを作らなければなりません。

 

①ブリッジによる治療

まず、1つ目はブリッジです。その名前の通り、前後の歯を支柱にして橋をかけるように歯を作る方法です。今までの歯とほとんど同じように使え、食事をしたり、会話もできるのがいいところです。また、保険適応なところもメリットの1つです。

しかし、良いところばかりではなく、問題点もあります。

ブリッジを作るためには、失われた歯の前後の歯を大きく削ってしまうことになります。歯は削らないでいいなら、削らないに越したことはありません。歯の表面は、ヒトの体の中で最も硬いエナメル質と言われる層で守られているため、強く硬いのですが、このエナメル質を削っていくと、中にある象牙質という層が露出してきます。

象牙質はエナメル質よりもずっとやわらかいので、むし歯になりやすく、なった場合でも進行がとても早いです。そのため、ブリッジにしてしまうとその歯はむし歯になりやすくなってしまうのです。

それにブリッジは一度つけたら取り外しできません。取り外しができないので、ブリッジの下の部分はご自分できちんとケアをしていかないと歯垢がたまりやすくなり、むし歯や歯周病の原因にもなります。定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことがとても重要になります。

②入れ歯による治療

2つ目は入れ歯(義歯)です。

入れ歯は取り外しができ、残っている歯に針金(クラスプ)ひっかけて固定していきます。

こちらも保険の適応ですが、よりクオリティーの高いものを作りたいという方の場合は、保険外で入れ歯を作ることもできます。

入れ歯の良いところは、ブリッジと異なり、周りの歯を削る量が少ないところです。

入れ歯の金具が歯の上に乗る部分は多少歯を削る必要はありますが、ブリッジに比べるとかなり少ない量になります。

入れ歯のデメリットは、あまり強く噛めないところです。

歯があった状態に比べると、かむ力が3割程度になるとも言われるています。

そうすると、肉やパンなど咬み切って食べるようなもの、おせんべいやナッツなどの硬い食べ物も食べにくくなります。

他にも、野菜など繊維の多いものも食べにくくなってしまい、食べやすいものを選んでいくと、栄養も偏りがちになります。もしも総入れ歯など、口の中で入れ歯が占める部分が大きくなると、熱いものや冷たいものが感じにくくなりますので、その点も注意が必要になってきます。

その他のデメリットとしては、歯にかけるワイヤーなどが見えてしまうと、見た目があまり良くないことです。また、入れ歯は口の中に占める面積が大きいので、違和感は強くなります。自分の歯と違いますので、発音もしづらくなります。入れ歯には少しずつ、時間をかけて慣れていく必要があります。

作りたての入れ歯の場合は、はじめから口の中でピッタリと合うわけではありませんので、何度か歯科医院での調整が必要になってきます。その間、粘膜と入れ歯が強く当たるところなどは傷ができて、痛みが出ることもあります。

また、ワイヤーのかかる歯にも多少力が加わることで、歯が動揺してくる場合があります。

入れ歯もメンテナンスをする必要がありますので、食事の後は外して洗い、寝る前は洗って、入れ歯洗浄剤につけることをおすすめします。

③インプラントでの治療

3つ目はインプラントです。

インプラント治療では、まずはフィクスチャーと言われるチタン製の人工歯根を骨の中に埋めます。その後に、上部構造と言われる歯の部分を装着することでできあがります。

チタンはアレルギーが出にくい金属です。また、骨の組織と拒否反応を起こさずにくっつくことができます。このことにより、もともと生えていた歯と同じように単独で歯を作ることができるのです。ブリッジや入れ歯のように、前後の歯を削ったり、ワイヤーをかけたりする必要がありませんので、前後の歯は長持ちします。

しっかりかめて、違和感も少なく、見た目にも自分の歯が生えているような自然な仕上がりになりますので、メリットはかなり大きいです。

ただ、保険外の自費診療になるため、保険治療と比較するとどうしても高額になってしまいます。また、外科的な処置を含みますので、糖尿病や骨粗鬆症、高血圧など全身疾患のある方の場合は、状態に応じてできない場合もあります。人によって、顎の骨が少ない場合もありますので、インプラントそのものができなかったり、骨を増やす処置が必要になったりすることもあります。インプラントが骨とがくっつきにくい体質の場合は、埋入したインプラントが抜け落ちてしまうことも稀にあります。

骨と人工歯根がくっつくのに3~6ヶ月程度かかり、そこから上部構造を作る準備をしていくので、インプラント治療をしたからといって、すぐに歯が入るわけではないので注意しなければなりません。

【OCEAN歯科からのメッセージ】

このようにブリッジ、入れ歯、インプラントなど、歯を失った部分に対する処置はそれぞれメリットとデメリットがあります。

また、これだけではなく、他にも一人ひとりの口の中に合わせて治療する方法もあります。

歯が失われたり、抜けそうになった場合、一人で悩まずに歯科医院へご相談ください。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ