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歯科の治療が何回も回数がかかるわけ|OCEAN歯科クリニック|美浜区磯辺の検見川浜駅より徒歩1分のOCEAN歯科クリニック

歯科の治療が何回も回数がかかるわけ


みなさんが歯科医院から足が遠のく理由の一つは、一度で治療が終わらず何度も通う必要があるからではないでしょうか?
もちろん一回で終わる治療は、数は少ないですが、あります。しかし、歯科での治療は複数回通っていただくものが大半を占めています。

多くの方が治療のイメージとしてお持ちなのが、医科での治療でしょうか。
風邪をひいた、熱が出た、おなかが痛いなど、具合が悪いところを診査・診断し、薬を処方してすぐに治していくのがほとんどでしょう。
一方で歯科は何度も通って治していくのがほとんどなので、医科のようなイメージで来られるとどうしてなんだろう?という疑問を持たれるのは当たり前かもしれません。

医科の治療と歯科の治療の一番大きな違いというのは、自然に治るかどうかです。
もし風邪をひいた場合、処方された薬を数日間服用して安静にしておくことで、次第に回復していくことがほとんどでしょう。しかし、むし歯などで一度あいた穴は自然には戻ることはありません。穴があいた部分に対して処置をしていく必要があります。

また、定期検診で来られる方をのぞいて歯科医院に来られる患者様のほとんどは、痛みや腫れなどの何かしらの症状をが出て来られることが多いため、来院された時点で病気は進行していることが多いのです。そのため、歯を削ったり、その部分の型をとって詰め物を作ったりと、何度も処置が必要になってきます。
患者様の中には、スケジュール的に難しいので一度でまとめて処置をしてほしいという方もおられます。まとめられる部分があればいいのですが、基本的にはできないことがほとんどです。
削って詰め物を入れる場合、歯科医院でその場で専用の機械によって作れる場合をのぞくと、型をとって詰め物を作るためには時間がかかります。
また保険上、どうしても別の日に分けて処置をしないといけないこともあります。
なによりも、まとめて処置をすることで患者様のからだに負担が多くかかるため、一度にする事ができないというのも大きな理由です。

 

【治療計画を立てることの重要性】
口の中は、かみ合わせや歯ぐきの問題もなく、ただ一部分だけむし歯がある状態ならばいいのですが、多くの場合は他のところにも問題がひそんでいます。
歯は一時的ではなく、一生使っていくものです。
短期的に見れば問題ないところも、長期間使うとなると初期の段階で炎症を発見し、メンテナンスしていくことでより長い間、自分の歯で生活ができます。

例えば、もし歯を抜かなければならなくなった場合などは、その抜けた歯の部分は放っておくわけにはいきませんので今後どういう処置をしていくかを十分に考える必要があります。
保険治療であればブリッジや入れ歯を入れるか、自費治療も選択肢に入れるとインプラントなども治療計画として考えられます。
ブリッジにすると抜けた歯の左右の2本の歯を削る必要がありますし、入れ歯にしても左右の歯に負担はかかります。そのためには使用する歯が炎症もなく、長い間使えるくらい丈夫なのかも調べておく必要があります。もしも炎症があるのであれば処置をして健康な状態にしておかないといけません。

痛みや症状が出ている一部分だけをみるのではなく、全体の歯ぐきの状態やかみ合わせなどバランスを考えながら治療していくことで、無駄な処置もなくなりますし、口の中の健康をより長く保つことができるのです。

 

【進行しているむし歯の治療】
小さなむし歯だったらそこの部分だけを削って、その日に詰め物をすることも可能です。
しかしむし歯が大きくて削る部分が大きいと、大きな詰め物や被せ物が必要になります。
治療としては、むし歯を削った後、そこの部分の歯の型を取り、被せ物などを作る必要があります。最低でも2回は歯科医院に通う必要があります。

 

【むし歯が大きく神経まで達しているとき】
むし歯によって神経が死んでしまっている場合は、むし歯を削り、死んでしまった神経をとって、神経が入っていたところをきれいに掃除して、消毒していく必要があります。
この治療は炎症の具合にもよりますが、複数回かかります。何度もかかるからと途中で放置したり、きちんと最後までやらないと痛みが出たりして、最悪の場合は歯を抜かないとけなくなってしまいます。
また歯の部位によっても神経が入っている管の本数が異なるため、かかる回数は変わってきます。
時間はかかりますが、とても大切な処置です。

 

【進行している歯周病】
歯周病の治療は、歯ぐきの検査をして炎症状態などを詳しく調べた後、目で見て分かる部分の歯石を取り除きます。そして必要であれば、歯ぐきの下の見えない部分の歯石や汚れも、歯ぐきを外科的な手術によって剥離して取り除きます。
麻酔をして歯ぐきを剥離することによって炎症はなくなっていきますが、お食事支障も出ますのでいっぺんに多くの場所をすることはできません。
そのため、炎症の箇所が多いと、口の中全体の歯ぐきが炎症もない状態にするまでに回数がかかってしまいます。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】
久しぶりに歯科医院に来られると、あちこち炎症があったり、むし歯があったりと状態に合わせていろんな処置をする必要があるかもしれません。
しかしそれは、長い年月をかけて変化してきた状態に気づかなかったり、痛みなどの症状が出ていなかっただけで、問題がなかったわけではありません。
起きている原因をひとつひとつ解決して口の中を健康に保てば、あとは数ヶ月に一度のメンテナンスで何度も通う可能性は少なくなります。
何度もかかる治療をいっぺんに終わらせることから、少しずつ健康を保っていくことにシフトしていきましょう。

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